ゼロ富士(沼津御用邸~牛臥山~柿田川湧水~富士山)

海抜0mから標高3776mの富士山を狙う「ゼロ富士」。

一般的には吉原からの村山古道があり、ほかに愛鷹山系を通過するパターン(危険です)が考えられますが、柿田川湧水を絡めてみたく、沼津御用邸からのスタートを計画しました。
はっきり言って、下道が長すぎるため、推奨するわけではありませんが、安全に24時間以内で山頂にたどり着けるメリットはあります。

2016年10月15日~16日、2日がかりになってしまったけど、ついにやりました!!

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JRで沼津駅に降り立ち、バスで沼津御用邸近くまで。
8月21日に現地下見をしており、2つ南側のバス邸「はまゆう前」を利用します。
料金は290円だったかな。スイカ等が使えないので、小銭の計算が面倒ですね・・

海辺まで行き、用意しておいたペットボトルに海水を汲みます。ゼロ富士のお約束です。

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1枚目の写真を見てもらえれば、気になるのは左に突出している小山。牛臥山(うしぶせやま)といいます。
御用邸を散策したときに気になっていたんです。せっかくだから登っておきましょう。
なお公園は時間前ということで門が閉まっており、南側は回れません。

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ネットでも事前調査できなかったのですが、登山道らしきものが無く、神社の裏側から細い踏み跡をたどる格好でした。
東側斜面の登り口は途中で藪に埋もれて断念、北側からは登れたものの、蜘蛛の巣の多い貧弱な道でした。
西側に三角点があり、そこから西側に下りましたが、藪を抜けて出てきたのは黒い車の後ろあたり。
この山だけでも相当なエネルギーを使うことになってしまいました。


一息ついて、海岸線を歩きます。
小屋やボートが散見されますが、不法占拠ということで、いずれは無くなりそうな光景です。

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狩野川の河口に出ました。
少し小高い山があります。八幡神社ということで、もちろん登っておきましょう。

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川沿いに歩きます。ここは渡し舟もあるそうです。

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当初は道路を歩く予定でしたが、牛臥山に行ったことで、土手沿いのウォーキングになりました。
大きなザックを背負っているので、いつものメンバーと違ったヒトが歩いていると違和感があったでしょうね。

どこかで食事を、と思っていましたが、延々と土手歩きが続きます。
橋巡り、という感じになってきました。お腹すいたなぁ・・・

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土手沿い歩きが終わり、コンビニで食料調達後、清水町の柿田川湧水へ。
富士山に降った雪解け水が湧出するといわれている清流スポットです。
ここまで海から3時間くらい。
10時を過ぎれば、定番の豆腐アイスが待っていますが、今日は無しです。

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街歩きの楽しみのひとつ。自動販売機。
何が出るかな~

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ぞろ目の22.2m。
3776mは、はるか向こうにあります。

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歩道歩きが延々と続きます。
安全を最大限確保するため、ルートは入念に下調べしました。

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下土狩駅を経て、鮎壺の滝(あゆつぼのたき)に寄ります。
ここも三島溶岩流にかかわる富士山スポットのひとつです。

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ひたすら道路歩きが続きます。
夏場でなく良かったものの、快晴なので暑いです。少しづつ富士山が大きくなっていきます。

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ちょっと曲がるところを過ぎてしまい、ファミリーオートキャンプ場の中の公道を通ります。にぎわっていますね。

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須山浅間神社が須山口登山道のスタートになります。世界遺産スポットですが、無人でした・・・

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薄暗い木々の中を進みます。水道管が敷設されていて、ところどころ損傷しています。
この先も水道管が敷設されており、実質的には管理道路を転用したと思われます。
(本来の須山口は富士山宝永火口の噴火、第二次大戦に伴う軍用地収用で消滅しています)

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国道等を横断します。道路には歩道がなく、かなり交通量が多く、自分としてはルートに使いません。
須山口に入れば、危険はありません。

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忠ちゃん牧場でススキ原の夕焼け。
食事もとれますが、営業が終わったところでした・・・

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この近くはソバの生産も盛んなようです。

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須山口遊歩道入口に到着。ここから先は歩いた経験があります。
暗くなるので、ヘッドランプ、ヘルメットのセットを準備します。
ここまでくれば大丈夫、と思っていました・・・・

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弁当場に到着。ここまでは道の勾配もゆるく、下の方は楽だなぁと思ってしまいました。

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ここから先が長いんだな・・
道は崩壊していたり、う回路があったり、相変わらず荒れています。テープもないため、かなり気を使いました。
途中、何度も、水ヶ塚ゴールでよいのでは、という葛藤に陥りました。

なんとか水ヶ塚集水隧道に到着。ここまでくれば水ヶ塚はすぐそこです。

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水ヶ塚駐車場に到着。予定より30分ほど遅れた19時半過ぎ。
売店は建て替えできれいになりました。
先週来た時に、西側の建物陰に自動販売機が隠れているのを調べてあります。靴などを洗う蛇口もあります。
この先は五合目に寄らない限り、最後の給水スポットとなります。

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水ヶ塚から上は、冬富士の定番コース。勝手知りたる、です。
いつもはここからスタート。しかし今日はここまで13時間は歩いています。その差は大きい。
しばらくして足が重たくなってきました。

このまま歩いて山頂目標時刻は午前2時。氷点下が予想されます。
2日前はは氷点下8度を記録しており、山頂で疲れ果てるのは避けたいところ。
フカフカのコケの上でビバークにしましょう!

御殿庭の大きな看板の近くで寝袋に入り、ツエルトを被ります。

今日は以前のビバーク経験を基に、快適なビバークを計画していました。
エマージェンシーシート(緊急時寝袋)は、寒いのと、蒸れて話にならないので、今回は寝袋。
それもファイントラックの、ファインポリゴンを使用した高性能な寝袋を調達しました。
ツエルトを被ると、生地に問題があって、かなりの結露に悩まされましたが(ツエルトも買い替えないとね)、
その結露があっても寝袋の水濡れが気にならないのです。
通常のダウン寝袋だと、寝袋が濡れてしまい、連泊が困難になりますが、水を寄せ付けません。
下手にゴア袋が別途必要なダウンより、ファインポリゴンの方が良いのでは、と感じました。

おかげさまで7時間ほど爆睡。気が付いたら日の出前です・・・

あわてて身支度をしましたが、体がなかなかほぐれず、のんびりとしているうちに、三合目でモルゲン。
見事な赤富士です。

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お気に入りの宝永火口縁を登っていきます。
テーブルを持ち込んでこの景色を楽しむファミリーもいました。贅沢ですね。

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雲もなかなかです。

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カラマツの黄葉はまだですね。

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六合目経由で富士宮口登山道に合流します。
それにしても足が重い。こんなに岩場はきつかったかなぁ・・・

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上から見覚えのある方が。ナナミネさんでした。
ナナミネさんは愛鷹山経由のゼロ富士をやったことがあるそうです。スゴイ!

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話に盛り上がっていたら、實川さんが登ってきたので、後をついていくことにしました。
体力が戻っていない、ということで、ちょうどよいペースで山頂まで行くことができました。

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あとちょっとで剣ヶ峰です。

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剣ヶ峰3776mに到着!
ゼロ富士ミッション完了です!

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帰りは富士山駅へ、という計画もありましたが、爆睡で時間が超過したので、明日の予定も鑑み、富士宮口へ。
バスは3本しかなく、ちょうど5分前に到着という、かなりギリギリになってしまいました。
富士宮駅まで2000円ちょっと。ちょっと高いですね・・・

それでも無事にゼロ富士達成。感無量です。

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データ
歩行距離:約63キロ
歩数:約11万8000歩
登り:約21時間(休憩含み、爆睡時間含まず)


テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

tag : 登山 富士山

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Re:柿田川湧水

やまじょぐさん

マジでやっちゃいました。
凄いかどうかわかりませんが、根気は要りますね。

フィニッシュが實川さんと同時になったのは偶然かな?
實川さんは伊豆半島最南端、東京駅からとか、寝ないでやってますからね。
自分の場合は一日のパターンを大きく崩したくないので、どこかで寝てしまいますが・・・

柿田川湧水と富士山を絡めるのは念願だったので、実現できてよかったです。

柿田川湧水

沼津は11年通いましたからねぇ。
なんだか懐かしく観てしまいました(笑)

柿田川湧水でデートした事もあります(^_^;
その時の人は今、自衛官の嫁さんになっているらしいです…

それにしても、なんだかんだで、ここまでやれるのは
ホントに凄いです!!

マジか!

こりゃ凄い‼
帰ったら、ゆっくり観ます(^_^;)
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